ガンや骨の病気
骨折や脱臼
骨折や脱臼はワンちゃんに多く見られます。
家の中にいても骨折するワンちゃんは多く、「そんなことで!?」と思うような、ソファーから飛び降りる、フローリングで滑って転ぶ等でも簡単に骨折や脱臼してしまう場合があります。
痛がらない場合もありますので、症状を見過ごさないようにしてください。
症状例
- 足をあげて地面につけない
- 足をひきずっている
- 腫れている
- 患部が熱を持っている
- 触ると痛がる
- 抱こうとすると怒る
- ずっと同じ部位を舐める
- ふらつく
- おしっこやウンチができない、もらしてしまう
- いつもと歩き方が違う など
応急処置
基本的には本人が動ける状態だと、ご自宅で応急手当てをしようと思っても、痛がって暴れたりして動いてしまい上手くいかないと思いますので、病院にいらしていただくことを優先してください。
高い所からの転落や、交通事故の場合は、骨折以外にもケガをしている可能性があるので、なるべく動かさないように連れてきてください。
折れ方によっては、神経や血管を損傷していることがありますので、様子をみることはせずに、すぐに受診してください。
応急処置の方法
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来院までの間に少しでも何かしておきたい場合、患部をタオルやガーゼで軽く巻いて、テープで固定します。
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その上から細長くて硬いもの(厚手のダンボール、ものさし、しゃもじ等)を当て、全体を包帯やテープで、きつくないように巻きます。
※病院に行くまで外れなければいいので、強く巻きすぎて血の流れを止めないように注意してください。
腫瘍やガン
腫瘍=ガンではなく、病理検査で良性か悪性かを診断した上で治療します。
外見では分からないことも多く、他の病気を検査する中で発見されることも多いです。
症状例
- しこりがある
- 痩せた
- ごはんを食べない
- 吐く
- おしっこが赤い
- 息があらい
- すぐに疲れる
- ふらつく など
治療方針
悪性とわかった場合には、手術、抗がん剤治療、放射線治療をいくつか組み合わせて治療するのが一般的です。痛みを伴うと判断した場合には、痛みのコントロールを行い、可能な限りいつも通りの時間をお家で過ごせるようにしていきます。